代表 挨拶

この度は、ロイヤルシルク財団植樹支援サイトをご覧いただきましてありがとうございます。

わたくしは1994年6月から東京に住んでいます。日本に来て6ヶ月後の1995年1月テレビで恐ろしい光景を目にいたしました。
阪神淡路大震災です。空を覆う黒い煙や炎、倒壊した高速道路や建物、映像の前で立ち尽くすだけの自分。
さらに、その2ヶ月後には東京で地下鉄サリン事件が発生いたしました。
わたくしはふるさとである、インドネシアの古都ジョグジャカルタに防災に強い環境と教育、そして自立し協力し合う社会の構築の必要性を強く感じました。

「害虫」として駆除されていた野生の蛾の繭からの雇用の創出、地場産業の創出を目指し「ワイルド・シルク」の開発を多くの方々の協力を得て1995年より進めて来ました。
その一方で豊であった熱帯の森が経済性を追求した単一大量栽培の繰り返しにより荒廃した丘陵地帯になっていることを知り、野蚕開発と複合することにより多様な植生の森の復興を計画いたしました。
荒廃したイモギリ地区の丘陵地帯に本来の自然の持つ力を活かした「ジャワ鎮守の森創生植樹村落支援」事業です。
2004年よりカランテンガという村で再移住農民を受け入れ住民が主体の植樹が始まりました。再移住というコミュニティー形成上困難な面もありますが、新しい土地で住民は植樹や野蚕工芸品の制作など協力して活動をすることで助序に一体感を生み始めています。

そんな事業途上の2006年5月イモギリ地区を震源とするマグニチュード(M)6.2の地震が古都ジョグジャカルタを襲い、死者5,716人 倒壊家屋206.504棟 被災総額約3,600億円 伝統文化や史跡、産業などに甚大な被害をもたらしました。ジャワ島中部地震です。震源地に隣接するカランテンガの人々も、家屋、道路、植樹、全てが大きな痛みを受け、緊急復旧の日々を過ごしました。

私は直接的な被災を受け、さらに防災に強い環境作りの必要性を痛感いたしました。
緊急復旧が一段落した2007年3月、被災した住宅の耐震補強技術試験施工を村民の共同作業によって実施いたしました。この経験で人々は自助努力と協力による防災を学び助けあうことの必要性を知りました。 期は熟し、今年の雨季(2007年12月)、再度新たな気持ちで植樹を始めます。

どうかたくさんの方の主旨ご賛同を賜りますことを心よりお願い申し上げます。
同じ地球上に緑を取り戻し、胸いっぱいに爽やかな空気を満たせる世界に向けて。

ロイヤルシルク財団
代表 ロハヤ・ヌア・フィトリアーニ


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